頭が真っ白になり、ベットから降りると、床に座って居た由斗とぶつかってしまった。

至近距離に戸惑う。

病院で、2人きりになったけど。

抱き締め合ったけど、ここまでのドキドキはなかった。

心臓が溢れそう。

由斗に聞かれてしまいそうな心音。

1秒が長く感じる。



「花音?」



視線があちこちに彷徨うも、離れない私。

名前を呼ばれ、ピシッと目が合う。