でも、お姉ちゃんは藍那さんに抱き着いて離れない。



「お姉さん、美人ですね。近くで見ると尚も美しい」



…藍那さん;;

嫌がって下さい。

おだてないで下さい!;;



「でしょう?でも、のんたんが一番、美人なのよ。私の妹だもの」



「“のんたん”は止めて;;」



…美人でもないしね;;

兄貴までが諦めて、お姉ちゃんは暴走して行く。

私は由斗を連れて、この場から逃げる事にした。