お姉ちゃんが家を出て、新太が彼女の家に転がり込んだ時は、1人ぼっちの家は寂しかった。

でも、兄貴が居ると、寂しさを忘れてた。



「新太…。新太には一番、鎌ってあげられなかったね…。ごめんね…」



「気にしてないよ。ここまで来れたのは、やっぱ母さんが居たからだと思ってるから」



「ありがとう…」



新太の素直さは、母親に似たと思う。

父親のユニークさも、受け継いでるけどね。