キミと一緒に。【完】

「大杉真夜ですっ」



「緊張しないで大丈夫よ?」



お姉ちゃんの笑顔は、逆に緊張感を煽る。

美人だから、仕方ないか。

新太と由斗の間で、飲み物をコップに注いでると、兄貴が慎吾さんと由斗を順に紹介。



「鹿波先輩は…有名ですから。
室岡先輩を射止めたと」



「「はい…?」」



私と由斗は、大杉さんの台詞に固まる。

…由斗は野球部エースで有名なんでしょ?

私は関係ないじゃない。