「ありがとう…ッ」



「こっちがだよ!花音の人生、縛っちゃったね…」



お姉ちゃんに抱き締められて、涙が増して行く。

なのに、「主役が代わってる!」と、兄貴に離されて、準備を再開する事に。



「除け者になってしまったからって、泣かない泣かない!」



「慎吾さん、次は俺にですよ?」



「考えとくよ」



私は服を箱に戻して、「大切にする」と、お姉ちゃんに微笑んだ。