「花音、今までごめんね。1人で家を守らせて」



「ちょっと…!」



半泣き状態のお姉ちゃんに渡された、ピンクの包装紙に包まれた箱。

返そうにも、首を振られて、開けるように促された。



「……服?」



中からは、淡いピンクのノースリーブのチュニック。

人気モデルの人が展開してる、ブランドショップの服だ。

こんな良い服、貰えるような事、してないのに…。