キミと一緒に。【完】

円形のボートのようなモノに乗り込み、滑る。

12時を回り、少し空いてる時間で、すぐに順番が来た。

由斗と手を繋ぎ、座れば、加菜恵も倉元の隣に座った。

4人、別れて座れば良いのに、固まって座る私たちに、スタッフの人も「いってらっしゃい」と、曖昧な笑顔で見送ってる。



「気持ちぃー」



はしゃぐ倉元。

でも、徐々にスピードも出る。



「「キャーッ!!」」



落ちる寸前、私と加菜恵は“転覆するかも”と思い、悲鳴を上げた。