重箱や取り皿などを片付け、午後の練習へと向かわせた。

新太は「姉ちゃん」とついて来てるけど、振り返って甘やかしてはダメ。

意思を強く持ち、1年生のマネジャーの子たちに混ざり、ボール磨き。

雑巾で汚れた球を拭ってると、由斗がマウンドに立って居た。

驚き、立ち上がるも、ボールを握り締めたまま、目を閉じてる。

私の手から逃げて行く球。

由斗は歯を食い縛りながら、投球を決めた。