──────フワッ 「きゃっ!」 優樹が私をお姫さまだっこをした。 「優樹おろしてよー」 「だめ。足震えてるんでしょ?」 「…ごめん。ありがとう」 「いえいえ」 優樹は本当に優しい。 「はい、ジュース」 「ありがとう」 「夏希ー大丈夫?」 「ごめんね、莉子。ちょっと足が震えちゃってさ。」 「でも優樹優しいよね!王子様みたい!」 「そんなに褒められたら俺照れるなー」 「でもね、拓哉も優しいんだよ!ジェットコースターのときにね、怖がってたら手握ってくれたの!」 「…そうなんだ」