それでも大好きなんです




「でも俺は…拓哉には勝てない」



「……」



「夏希ちゃん、俺もう辛いよ。もう楽になりたい」



「ごめんね、優樹」



「いいよ。今までありがとうね」



俺はそう言って夏希ちゃんに最後のキスをした。



「それじゃあね」



俺は夏希ちゃんをおいて教室をでた。

なんで戻ってくるんだよ…


マネージャーにキスした意味ねーじゃん。



廊下を歩いていると、だんだん涙がでてきた。



「だっせー」



俺、こんな泣き虫だったけ?


近くの公園に入ってベンチに座った。