「私、一回家に帰ってから行くから、もう行くね」 「夏希ちゃん!」 「ん?」 「いってらっしゃい」 そう言って笑った優樹が愛しかった。 「うん。いってきます!」 私は優樹をおいて、ホテルからでた。 家に帰ってから、メイクをして服を着替えて待ち合わせ場所に行った。 待ち合わせ場所には、もう拓哉がいた。 やっば! もしかして遅れた? 携帯を見てみると、まだ9時50分。