「くそっ!」 「優樹すごいじゃん!30匹も取れるなんて、かっこいいよ!」 「…でも負けた」 「仕方ないよ。だって優樹のほうが大きいの取ってるし!」 優樹を慰めていると 「明日10時、駅前集合」 拓哉はそう言うと、莉子を連れてどっかに行った。 「優樹。うちらもどっか行こっか?」 「…うん」 「優樹元気出して。私は大丈夫だから」 そう言うと優樹が抱きついてきた。 「本当に?」 「うん」 「嘘じゃない?」 「嘘じゃないよ」 「俺から離れないでね?」 「うん!」