何もわからず
先輩に…いわゆるお姫様だっこのまま

マンションの一つの部屋の前

私をおろし、鍵をあけ扉を開け

私は足が動かず

またお姫様だっこ

部屋の中のソファーにおろされる



「いいかげん泣きやめ」



その先輩の言葉で



初めて私が泣いていたことに気付いた