歓声らしき声が聞こえる



・・・でも、今はそんなこと関係ない



・・・降りられない!!

高所恐怖症ですから!



「雅弥助けろーー!!」



「・・・お前何してるんだよ」



「降りれない!!」



「いいから落ちろ。

 ゴールが曲がるから」



雅弥が下にいることを確認して

そっと降りる



「・・・・・・怖かった!!」



「バカだろ。

 っつーか、普通ダンクするか?

 女がこの高さを。しかも終了間近に」



「私も出来ると思わなかったよ!

 やってみたいなって思ったら

 簡単に出来たんだから!!

 私って、天才じゃない!?」



怖すぎて、もう一生出来ないけど



雅弥に抱きかかえられたまま

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