☆美弥side



ピーー!



始めの笛の音



あいさつをするために

列になって並ぶ



なぜか私が4番のゼッケンをつけて



「・・・梓いるじゃん」



「やっほー。美弥、頑張ってるじゃん」



梓がそう言いながら

私につく



「・・・梓はバレーと思ってた。

 ってか、邪魔だけど?」



「そりゃあ、邪魔してますから」



背の低い私は、

相手側のコートでボールを待ってる



「私についてこれると思ってる?」



「運動部、舐めないでね?」



梓も真剣みたい

・・・簡単には優勝できないか



足が震えてる


息が、あがってる