蒼空模様




「・・・お前モテるからなー。

 応援なんかしに行くと

 好きな奴からしたら、嫌だろうな?」



「・・・どういう意味だ?」



「・・・お前ら、人の応援してる場合じゃ

 ないだろ。

 俺より天然で不器用だな」



「意味がわからねぇよ。

 俺、試合に行ってくる」



そう言って、弘から離れる



美弥、いないのか

アイツに俺がすごいこと

見せてやろうと思ってたのに・・・



「あ、雅弥ー!

 頑張って来いよ~」



そう思ってたら、

すぐ近くに美弥の姿



「・・・お前、パソコン室にいるって

 聞いたのに、何でいるんだよ?」



「ん?次は雅弥の試合って聞いたから

 応援しに来たのに、その言い方なくね?」



少し、男口調の美弥が小さく微笑む