「で、美弥の色の意味は?」



「・・・さて、何でしょう?」



「知るかっつーの!」



「教えてよー」



「教えなーい」



そう言いながら持っていた

ヘアピンで文字を彫る



「何してるの?」



「ん?名前彫ってる」



「って、私の名まえじゃん!」



「この勾玉はね、

 書いた名前の人を

 幸せにする意味があるの」



「そうなんだ・・・じゃあ私も

 ここに美弥の名まえかいとこ」



梓が勾玉に油性ペンで

私、玲奈、夏輝の名まえを書く



「書きにくい!これ以上は

 もうかけないね」



「確かに・・・」