ガッッ!



・・・投げる寸前で、腕を掴まれる



「・・・!!

 離して!コイツさえいなければ・・・

 こんな思いをしなくて済んだのに!!」



「・・・美弥、もういい。

 それ以上したら、お前は梓以下だ」



雅弥が、

そっとシャーペンを落とす



「何で梓を庇うの!?

 私は、私は・・・我慢してきた!

 これくらい、復讐させてよー!」



赤い目で雅弥を視る



「・・・お前をここまで追い詰めたのは

 梓だけじゃない。

 こんなことされてるって

 気付いてやれなかった・・・。

 本当にごめんな・・・・・・!!」



そう言って、きつく、

抱きしめられた