机に当たった私と、

私の手から落ちた勾玉



「いてて・・・

 結構飛んじゃった」



打った足を庇いながら

立ち上がる



「・・・コレ、まだ持ってたの?」



落ちた勾玉を見下ろしながら

呟く梓



「・・・・・・キモいんだよ!!!」



     バキッ!!



乾いた音とともに、

私の勾玉が梓の靴の下になる



「・・・お前、何してんだよ」



無意識に、

目が赤になる



「何って、キモいモノを

 削除しただけだよ?

 何か問題でもあるの?」



「・・・お前、殺すよ?」



「は?何言ってんの?

 ほら、もうすぐチャイム鳴るし」