蒼空模様




「美弥、本当に行くの?」



クラスの中で、唯一知っている

玲奈が話しかけてくる



「何のこと?」



「さっきの話、聞こえてた」



「・・・あぁ、遅れるかもしれないから

 先生に言っといてくれる?

 ちょっと用事出来ましたから~って」



「1人で大丈夫?」



「大丈夫。

 梓もそこまで酷くしないよ」



ニッコリ笑って廊下に出る



足早に、空き教室に向かう



そこには、

梓と

8人の取り巻きの子がいた



その中には、

あの夏輝もいた



そっと、ドアを閉める



「来たけど、何の用?」



「ん?

 いつもと一緒だよ」