「・・・龍先輩には言われたくないです。

 奏多先輩なら、いいですけど」



そう言いながら、レイアップを決める



苦笑いの奏多先輩と、

少々怒り気味の龍先輩



「・・・お前は、どうしてそこまで

 俺のこと嫌ってんだよ・・・?」



「別に、嫌ってるなんて

 一言も言ってませんし・・・」



「こらこら、2人ともケンカすんな。

 美弥、クッキーいるか?」



奏多先輩がクッキーをくれる



「・・・私、中学生なので

 本当は食べちゃいけないけど・・・」



「俺があげたからいいの」



爽やかな大人の笑みを見せる



「・・・先輩、絶対モテるでしょ」



「そんなことないよ」



そんな話をしながら

バスケの練習をする