蒼空模様




「あれ?ここにもサボりがいる」



背が高くて、

黒髪・黒目な、男子



というか、たぶん先輩



「本当だ。女の子?

 サッカー部のクラブハウスなのに」



「・・・・・・あ、・・・・・・」



「お前、泣いてんの?」



「・・・・・・・・・い、え・・・・・・」



少し、茶髪がかった髪の、

優しそうな人と



さっきの黒髪の人が

近くまで近づいてくる



「嘘つくな。

 どうした?大丈夫か?」



黒髪の人がサッカー部のティッシュを

箱ごと渡してくれる



「サッカー部じゃねぇけど

 今は緊急事態だからいいだろ。

 だよな?奏多」



黒髪の人が、茶髪の人に聞く