「・・・どこまでが本気か知らないけど

 そっちがその気なら・・・

 私、どうするかわからないよ?」



赤い目をして、梓を見る



歓喜

少しの恐怖

興味

楽しさ



あり得ない感情が、駆け巡る



「・・・うそだよ。

 私、自分の教室に帰るね。

 美弥も、キャバホス頑張ってね」



背中を向けて歩いて行く梓



その背中には、

目に見えない黒い翼があった