本当に、悲しそうに

それでも笑う雅弥



雅弥には、

そんな顔させたくなかった



好きだけど、

本当のことは言えない



「・・・私も、ありがとう。

 私が好きになるとしたら、

 雅弥みたいな人だよ。絶対」



「当たり前だろ。

 超絶いい奴だからな?

 変な言い方だけど、これからも

 ずっと友達、ってか仲間ってことで」



笑顔で、

片手を差し出される



大好きだよ



ごめんね



私はその手を握り、

真っ暗の中・・・

雅弥に気付かれないように泣いた



私の初恋は

あっけなく、自分で終わらせた―。