「・・・変わっていいことは?」



・・・いいこと?



「・・・わかんない。

 雅弥は?変わったこと、

 いろいろあるんじゃないの?」



「・・・あるよ。

 部活は忙しいし、友だちも

 多くなったし・・・

 好きな人も、出来たんだ」



好きな人・・・

やっぱり、いるんだ



「そっか。応援するよ」



笑顔で、雅弥にそう言う



「お前は、好きな人いない?」



リフティングを止めた雅弥が

聞いてくる



「・・・いるけど、

 両想いではないだろうなぁ・・・」



「それって、誰?」



「聞いちゃう?

 言うわけないじゃんか」