ネコは魔界の王子様!?

「唯ちゃんはオレのエモノなの。邪魔しないでね、レオン君?」


「唯は僕のオモチャなの。僕専用の」


はぁ!?


エモノとかエサとか、ワケ分かんない。


なんでもいいから、美加~、助けてよ~。


あたしは優雅にお茶を飲んでいる美加に視線を送って訴えた。


それでも、美加はお茶を飲んでいる。


そうだ、そうだよ。


美加はおもしろければなんでもアリ、って言う人だった。


でも、とりあえず早く助けて。


なんか、いろいろヤバいから。


それに、またキスされたらどうしよう。


「ねぇ、離し、て……」


もがいてみるけど、全然離してくれない。


と、そのとき。