ネコは魔界の王子様!?

えっ!?


な、なななんで!?


「あ、あたし達、悪い事なんてしてませんっ!!」


あたしは、うろたえながら、ヴェルを見る。


「知ってるよ?ただ、唯ちゃんを見てただけだよ?」


キラリとヴェルの目が光る。


ひぃっ……!!


「ちょっ、ちょちょちょちょっ!美加っ、あの人、ヤバイッてっ!!」


あたしは焦って、美加の肩を両手で掴んで揺らす。


「ちょっ、ちょっと、ゆ、唯、やめ、てっよっ」


言われて手を離す。


美加は迷惑そうな顔で言った。


「あんなの冗談に決まってるじゃない。レオ君を見れば分かるわよ」


はい?


レオを見てみると、呆れたようにため息をついた。


お~い、ため息つきすぎじゃないの?