―――朝。


あたしは小鳥のさえずりで目を覚ます―――。


はずもなく……


「唯、起きろっ」


「唯~、遊ぼ~」


耳元ではレオが、服の裾を引っ張って、レオンが。


「……うるさいっ。何!?」


どうせ起こすなら、もっと静かに起こしてよ。


これが、これから続くと思うと、ため息が……。


はぁー。


幸せが逃げて行く……。