「唯っ。起きろ、朝だぞ」


遠くでそんな声が聞こえる。


「唯っ。起きろっ」

その声がだんだん大きくなって……


「唯っ!起きろと言っているだろう」


「は、はい!?」


あたしは、声にびっくりして飛び起きる。


「あ、レオおはよ~」


「何がおはよ~、だ。何回、起こしたと思っている」


「ゴメン、ゴメン」

あたしがベッドから降りると声がする。