一瞬の浮遊感の後、見えたものはたくさんの木。


「……林?」


「バカ、違う。森だ。さっき言っただろう」


レオが目を半眼にして、こちらを見ている。


「どこから林なんて出てくるのよ」


美加は呆れたように言う。


どうやら、本当に瞬間移動して、森に来たらしい。


「で、ここに何があるの?」


「それをこれから探すんだよ~」


「え、そうなの?」


あたしはキョトンとする。


何か見つけたから、鳥さんが飛んで来たんじゃないの?


あたしがそう言うと、レオはあたりを見回して言った。