「あれ~?レオ、唯ちゃんのことかばってる~」


「さすが、王子サマ」


二人がチャチャを入れる。


さっきまでケンカしていた二人はどこへやら。


「別にそういうわけではない。お前ら二人があまりにもうるさくてだな」


レオは負けじと反論する。


あ~、これは長くなりそうだ。


あたし、学校行かなきゃいけないのに。


「唯~、ご飯よ~」


下の階からはお母さんの声。


「照れない、照れない」


「照れてないっ!」


目の前では、ギャーギャー言い争っている。


そんなことをしているうちに、刻々と時間は進んでいく。


「もう!みんなうるさーい!!」


あたしは一喝した。