そんなヴェルと違って、レオンは幼いからか、可愛さを持っている。


こんなかわいい小悪魔なら、どんなイジワルでも許しちゃえそうだ。


あたしがレオンを見ていると、ふいにレオンと目が合った。


嬉しそうにニコッと笑う。


もう!かわいい!!


あたしはレオンの頭を撫でた。


レオンに抱きつかれていることを忘れて。


「お母さんとかに訊いてみないと分からないけど、OKだったらいいよ」


振り返ってヴェルを見る。


ヴェルが立ち上がって言った。


「じゃあ、早速行こっか」


「え?どこに?」


「唯ちゃんの家に!!」


はい!?


今からですか!?