「父は、俺がネコにされたのを知っているのか!?」


レオがびっくりして声をあげる。


「うん、知ってるよ?唯ちゃんの家に居候してることもね」


レオが絶句する。


「あぁ、もちろんレオにもアレイナを捕まえる命令は下ってるから」


ヴェルはレオのおでこをつついた。


はぁーー、とレオがまたまたため息をついた。


やっぱりレオ、ため息つきすぎだよ。


なんだか、レオがかわいそうに思えてきた。


今度マッサージとかしてあげようかな?


うん、そうしよう。


「それで、唯ちゃんにお願いがあるんだけど」


なんだろ?協力してほしい、とかかな?


あたしは、そんなことだろうと思っていたんだけど……。