「ありがとうございます」 女子生徒は頭を下げた。 最初、標的にされていた生徒は失神しているらしい。 「あのっ、あなたが、てふてふがーる?」 がーるという呼び名には違和感があるが、スノーホワイトは頷いた。 「そう、そしてあなたも同じよ」 「えっ?」 「あなたも友達を助けようとした。その気持ちが大事」 スノーホワイトは桃色のコンパクトを生徒の手にのせた。 「これを使えば、きっと人を助けられるわ」