翌日、私は待ち合わせの時間まで着せ替え人形みたいな遊びを自分の体でしていた。
ううん、何を着ようか迷ってるだけなんだけど・・。

結局、1時間以上なやんだ結果着ていく服は白いワンピースにひまわりのコサージュのついた麦わら帽子になった。

「よし!朝ごはん食べようかな・・」

1階へと、朝ごはんを食べに向かう。
いつもは食べない朝ごはん。
1階に降りると食卓で朝ごはんを食べているお父さんが話しかけてきた。

「お、さくら。おはよう」
「おはよう、お父さん。」
「どこかにお母さんと出かけるのか?」
「ううん。」
「一人でどこか行くのか?」
「ううん。」

そのときにお母さんが口をはさんだ。

「違うのよね。さくらは好きな子と会うんでしょ?」
「うん!」

私は嬉しかった。
外にでて遊んでくれる人がいることに。
ううん、違う。
私が好きだと思える男性に巡り合えたことに。