「おはよう」 「おはよう、蓮(レン)」 「髪セットするなら早く紙に書いた方がいいよ?今日結構混んでるから」 髪の毛をセットしてくれる人がこの店には常時居る。紙に名前を書けば、あとは呼んでくれてセットしてもらえる。 紙を覗くと六人程待っている状態だった。 「本当だ、さっさと書かなくちゃ。ありがとう」 蓮にお礼を言うとにっこりと笑っていた。 書いたら、一旦外に出てみよう。左之が消えたことが気になっていた。一体どこに行っちゃったんだろう。