幽霊の思い出話

「なぁ、真沙美」

 しばらく車を走らせていると左之が、ふと話しかけてきた。

「んー?どうしたの?何か気になるものでもあった?」

「あちこち行かせて申し訳ないな」

「何よ今さら。一緒に行くって決めたのは私なんだから、そんなこと言わないでよ」

 思わず笑いながら返答した。

「運転は苦ではないし、私は左之の話し聞くの好きだもの。だから気にしないで。せっかくなんだから左之は平成を楽しんだら?」

「平成か・・・。なんか馴染みないなー」

「そりゃそうよ。でも、ちょっと馴染んでるような話し方よ」

「そうか?」

 ははっと左之は笑った。

「真沙美は平成の生まれか?」