幽霊の思い出話

「んー、・・・えっ、あれっ、真沙美?」

 誰もいないベッドを見て、左之は勢いよく立ち上がった。

「おはよう、左之」

 横から声をかけると、左之は驚いた顔をしていた。

「びっくりした。居なくなったのかと・・・。そこに居たんだな」

「ごめんね。さっき起きて、ちょっと左之の顔見てた」

「なんだ、それ」

 クスッと笑う左之を見て、私もつられて笑った。

「何かあったのか?」

「ううん。さて、準備しようかな」

 グーっと両手を上に挙げ、背を伸ばした。運転時間が長いからか、肩回りが突っ張る感じがした。

「よく寝れたか?」

「ばっちり」

「今日もよろしくな。でも、無理は禁物だからな」

「うんっ」