幽霊の思い出話


 膨大な情報が、携帯の中には溢れかえっていた。

「うっわぁ」

 思わず声が出た。どれくらい前か分からない程の記録があることに驚いた。そして、少し不思議な感じだった。

 検索結果の内容はいろいろあった。新撰組全体のものや、個人のもの。誰かが作った趣味のもの、テレビドラマや著書だったりと様々だった。写真もいくつかあった。

「本物かな?」

 写真が気になったけれど、本来の目的に思考を切り替えた。

 それにしても、どれから見ればいいか迷うほどの量だった。

 とりあえず一番上にあった、検索結果のページを開いてみた。

「芹沢鴨、文政10年から文久3年9月まで生存。幕末の水戸藩浪士で新撰組初代局長っと」

 一通りプロフィールに目を通していった。

「えーっと、暗殺については・・・、あっ」

 あった。