それから駐車場に戻り、車に乗り込んだ。

「これからどうする?」

 問い掛けながら、携帯で次の目的地を探そうと検索画面を開いた。

「んー、そうだなぁ・・・。それよりも真沙美、休んだ方がいいんじゃないか?」

「ううん、平気。きつくなったらどこかで適当に休むし、運転好きだから大丈夫」

「そうか。無理するなよ」

「うん。そういえば、さっき新撰組についてちょっと検索してたんだけどさ、芹沢さんも偉い人だったんでしょう?初代筆頭局長だっけ。会いに行かなくていいの?」

 私の話を聞いた左之は、少し苦い顔をした。