「・・・あ、あの話し本当だったんだ」
芹沢さんのかがり火について書いてあった。でも、そこには諸説あります、と米印で書いてあった。
「かがり火本当にあった話しだよ」
携帯の画面を見ながらクスッと笑った。この画面の中に書かれている時代に生きていた人に聞いたんだから間違いないよ、とそんなことを思って少し優越感に浸っていた。
それから、読みすすめていくと、さっきの左之の話しの終わりのところまで来た。やっぱりこの時まで芹沢さんは居る。
それにしても、左之はあまり言わなかったけど、この芹沢さんって人本当に印象が悪い。
なんとなく興味を持った私は、今度は芹沢さんを検索してみた。携帯って本当に便利。



