ふっと下を覗くと、左之は近藤さんの石像の前に座り込み、何か話し込んでいるようだった。

「ふふっ、楽しそう」

 近藤さんが居たら、もっといい笑顔だったかもしれない。なんとか近藤さんや、新撰組の人達と会わせれたらいいのに・・・。なんとかしたいけど、私は何か出来る術が思いつかなかった。

 だからこそせめて、お墓等には連れて行きたい。なんとしてでも。

 携帯をポケットから取り出し、検索ページに繋げ、新撰組について検索した。

 膨大な検索結果に驚いた。一先ず誰が新撰組に居たのかを見ていくことにした。

 それにしても、難しい見慣れない単語ばかりで、どう読んでいいか悩んでしまう。二十歳も過ぎてからこんなに歴史のことを調べるなんて思ってもいなかった。何より勉強不足過ぎて自分が恥ずかしい。