「おい、待てよ」 女の後を追うつもりか、男も椅子から立ち上がった。 「待つのはお前のほうだよ。お前、自分がぶつかって本を破いたんだろ?で、そのまま戻せば問題ないと言って棚に押し込んだ。だから、悪いのはお前なんだよ」