ヒロくんの目の前まで来た。 

 ヒロくんは、まだ腫れの引ききれてない目でしっかりと私を見てくれた。 

 ヒロくん・・・

 サッと手が伸びた。 

 それは私の手じゃなく、ヒロくんの手。