「好きなところに座って」
「あ、うん」 

 どうしてなんだろう。

 ヒロくんがまるで違う人のように感じる。 

 亜美菜は、綺麗に片付けられている部屋の隅っこに腰を下ろすと辺りを見回した。

 白い壁、白いベッド、白いカ―テン。目に入るもの全てが白くて、そして余計なものが殆ど無いシンプルな部屋だった。