玄関に入ると下駄箱の上に並べられた小さな鉢植えが目に入った。 

 明るい赤とピンクと白が狭い玄関に花を添えていて、その上の壁には黄色を基調とした絵が掛けられていた。 

 勿論、その絵の作者が誰なのかは亜美菜には察しもつかない。 

 でも、綺麗な風景であることだけは分かった。