その夜、あの彼からメールが来た。 

「昼間はゴメン。変な感じになってしまって」

 亜美菜は絶句した。何を今更。それに、メールを送る相手も私じゃなくて奈々さんの筈。昼間、奈々さんが貴方に言った言葉、一語一句今でもちゃんと覚えてるんだから。 
 亜美菜はメールを消去した。 
 一時間後、またメールが入って来た。

「あれは誤解なんだ。弁解させて欲しい。図書館の中でも良いから、今度会ってくれないかな?」

 亜美菜は、そっと携帯を閉じた。