「校長があんたは処分無しだって。3年のやつらは明日停学で、次の日校内謹慎だから。さっき3年のやつらも話したって先生が言ってたから」
聞いてるのか、
聞いてないのか。
相槌1つ打たない矢野くんに
笑いかける先生。
「んっとに、矢野はばかだよ。ま、今回は自分から手出さなかった所は賢かった。次からないように。分かった?」
「うるせぇ。終わり?帰るわ」
がたんとイスを引き、
矢野くんは何も言わず
職員室を出て行った。
「ごめんね、先生。付き合わせて」
担任の先生は、
あたしに苦笑いで笑いかけてくる。
あたしは、いえ…、と首を振った。
「矢野はさ、不器用なだけだから。ま、長い付き合になるだろうけど。また何かあったら、じっくり付き合ってやって」
さすが、去年も担任なだけあると思った。
あたしとは違う面で理解してるんだ、と。
当たり前のことなのに。
少し悔しかった。


