「本当に、ありがとうございました」
あたしはこの場を借りて、
みんなに深く頭を下げた。
ありがとう、みんな。
本当にありがとう。
「じゃあ、最後に写真撮って解散にしよっか」
はい、並んでー、と担任の掛け声で
泣いていた生徒は立ち上がり
後ろに横に並んでいく。
あたしと担任は真ん中に。
横には女子、後ろには男子。
「いくよー!」
1人の生徒が
タイマーになっている
シャッターボタンを押して、
列に並ぶ。
「みんな笑ってね」
担任がそう言うと。
「1たす1は?」
どこからかそんな声が聞こえ、
自然と全員が、にーっと
大きな声で笑っていた。
「出来上がった写真、欲しかったらまた取りにおいで」
担任はカメラを片付けながら
そう言うと、
生徒全員が来ると答えた。
「先生また遊びに来るね!」
「俺のこと忘れないでよ!」
ぞろぞろと生徒たちは
教室を後にしていく。
そして、最後の生徒が
出て行った時。
教室に残ったのは、
担任とあたしの2人だった。


