「今日はもう帰っていただいて結構です。また連絡入れますから」
こんな事態になっても、
校長は優しい言葉で
話しかけてくれる。
泣きそうになったが、
必死に堪えた。
「取り消し…」
校長室を出て、自分の
机に戻る。
ほとんどの先生は、
朝のHRだったりで
職員室にいない。
「取り消しって…何で、」
悪いことしてないのに。
何もしてないのに。
ただ、愛し合ってただけで。
運命はこうも
変わってしまうのか。
「どうしたら…」
その時。
ふと思い出したこと。
「あ、」
あたしは、家の鍵や
車の鍵がついているものの
中から小さな鍵を取り出した。
その鍵を机の鍵穴に差し込み、
引き出しを開ける。


